#01 【ぐるぐる模様と三角柱】
キャンディー
キャンディやかたつむりなどを表現するときに使われるぐるぐる模様。それだけでもかわいい図柄になります。二枚の板を重ねてロールするだけの基本テクニックです。直線で構成される三角柱は鋭角につくることでシャープな輪郭を創り出すことができます。
青森県下北半島に伝わる郷土菓子「べこもち」。主に端午の節句やお祭りのときに食される餅菓子です。べこもちは北前船とともに日本海側で広がったという説があり、黒砂糖と米粉を使ったマーブル模様で、木型で木の葉の形をしたものが一般的です。その食文化が青森県下北半島で成熟し、金太郎飴のように切ったら断面に美しい図柄を描く下北半島の「べこもち」が誕生しました。下北半島の「べこもち」作りは長年にわたり、地域のお母さんたちによって継承され、大間町ではマグロの図柄、むつ市ではイカの図柄など図柄も地域の特色が表れています。近年、自ら作れる人が減り、作り手の高齢化という課題を抱えていました。地域食文化の技術体系化と教育プログラム開発を行う㈱オールアバウトライフワークスが、むつ市とべこもちの文化保存・発展の協定を結び、開発されたのが「デコもち」です。デコもちは、べこもちの技術を継承しつつ、一般家庭で楽しめるよう、レシピや手順、道具を開発し、お子様に好まれる動物や花などのモチーフの図柄で提供されています。むつ市とも協定に基づき定期的に交流事業を行っています。現在、300人のデコもちインストラクターが全国で活動し、それぞれの地域のモチーフをとりいれたべこもち文化を創り出しています。
楽習フォーラム デコもちアソシエイツ
デコもちは、だんご粉と砂糖と水と食紅をあわせて生地をつくり、粘土のように手でこねて様々な形状のパーツを作ってから、組み立てて円筒状のベースを作ります。食べるときはスライスしてから蒸して食べますが、鍋に入れたり、白玉の代わりにつかったりと、ご当地下北半島にはない食べ方が誕生しています。
キャンディやかたつむりなどを表現するときに使われるぐるぐる模様。それだけでもかわいい図柄になります。二枚の板を重ねてロールするだけの基本テクニックです。直線で構成される三角柱は鋭角につくることでシャープな輪郭を創り出すことができます。
三角柱と同じく、直線で構成される四角柱は均等に直角に切ることで美しい輪郭を創り出すことができます。
三角柱、四角柱と同様に使用頻度の高いのが円柱です。簡単ですが、目や鼻、口などの表情になるので均等に直径をそろえるなどシンプルゆえに注意が必要です。
小さな造形をひとつひとつたくさんつくることは難しいので、ひとつの円柱を切り出して複数のパーツを作るテクニックです。
小さな一輪の花をたくさんあつめることで豪華な花束をつくることができます。たくさん組み合わせても、圧力をかけて細く長くのばせば繊細な図柄を描けます。
デコもちの特徴は、材料が少ないこと、それから粘土細工のようにつくるので、小さなお子さんでも楽しめるという点です。材料はだんご粉と食用色素と、砂糖と水なので、保管やお教室への持ち運びも容易です。お母さんは断面に図柄を描くデコもち作り、小さなお子さんは色のついた生地で動物をつくったり、一緒に楽しむことができます。粘土のような生地はオリジナルの作品づくりもしやすいです。繊細な表現が可能ですので、郷土のモチーフやキャラクターを再現性高く表現することもできます。農業の六次産業化として地元でとれた粉を使い、お祝い用のデコもちを製品化したり、スイーツのトッピングとしてデコもちを販売したり、企業とのコラボレーションでデコもちを使って新しい一生餅を開発したり、活躍のフィールドは教室活動にとどまりません。
「好きを仕事に」をキャッチフレーズに、手芸分野、料理分野で教室ビジネスを展開。教室を展開できるための基礎技術の教育、資格認定、教材の販売のほか教室活動をサポートするメニューを提供しています。料理分野はアート性のあるFOOD ARTに特化していて、「デコ巻き寿司」「デコもち」のように自ら講座開発を行うほか、FOOD ART各分野の第一人者の開発した講座カリキュラムの提供も行っています。
楽習フォーラム/デコもちアソシエイツ(東京都渋谷区) http://www.gakusyu-forum.net/foodart.php