#02 ウェットオンウェット
アイシングの上から異なるアイシングを流し込んで模様を描く技法です。初めてトライする方には最適です。
16世紀砂糖は胡椒や香料などの香辛料と同様にとても高級なものでした。そのため、庶民は手に入れるこができず、王室や貴族だけが楽しむことができる貴重なものでした。なかでも砂糖は神秘的な意味があるとみなされ、食べるだけでなく薬としての効能を期待されていました。また、砂糖は精巧に細工した飾りとして国王や貴族のパーティーなどに用いられていました。砂糖は庶民には手の入らないほど非常に高級であったことやまっ白な色ということが、神々しく、権威の象徴のようにみえたため、権力を誇示するために砂糖を飾りとして使っていました。
その砂糖を使った細工を作る技術が発展し、19世紀イギリスヴィクトリア女王がシュガークラフトのウェディングケーキを用いたことで広く知られるようになりました。アイシングクッキーは、元々はシュガークラフトの技術のひとつでしたが、イギリスやアメリカで、アイシングを絞ってデコレーションしたクッキーが作られるようになりました。2000年に入ってイギリスやアメリカで流行し、今では定番の贈りものとなっています。アイシングとは、アイシングクリームが氷(ice)のようにみえることに由来しています。
Mammy Sweets Art主宰 田邉美佐紀
アイシングクッキーのテクニックは様々な技法があり、日々進化しています。その中でも伝統的な技法をご紹介します。
アイシングで線や模様を描く方法です
アイシングの上から異なるアイシングを流し込んで模様を描く技法です。初めてトライする方には最適です。
アイシングのラインをブラシで崩して刺繍(エンブロイダリー)のような繊細な線を表現する方法です
飴を使ってステンドグラスのような透明なパーツを加える方法です
ステンシルを使う技法はコツをつかめば簡単に可愛い絵を描くことが出来ます
基本的な道具
クッキー型、コルネ、カップ、ヘラ
※画像は、アイシングクッキー認定講座で使用する道具一式です。
アイシングクッキーは、少ない材料と道具で自由にデザインができ、気持ちを伝えることのできるお菓子として、贈りものの定番となっています。場所も選ばず、はじめての方にも手軽に楽しんでいただけるので、小さなお子様から高齢者向けまで幅広い対象にレッスンのしやすいお菓子です。ハロウィン、クリスマス、バレンタインなどの季節行事や人気キャラクターや身近なモチーフなど、季節や相手にあわせてアレンジしやすいです。料理教室にとりいれやすいFOOD ARTです。
Mammy Sweets Art主宰 田邉美佐紀
Mammy Sweets Art主宰。アメリカウィルトン社ローズ氏の直接指導研修を受講後、世界初のウィルトンメソッド公認教室に認定される。イギリスシュガークラフト協会会員。
ジャパンシュガーアートコンテストウェディングケーキ部門人気投票金賞受賞/第4回シュガークラフトグランプリ日本大会全日本士厨司協会賞受賞/帝国ホテルスイーツアートコンペティション金賞受賞/生涯学習開発財団認定シュガークラフトディプロマ講座、アイシングクッキー認定講座、フラワーゼリーケーキ認定講座主宰
【オーダーケーキ制作実績】
Mammy Sweets Art(東京都大田区)
https://www.mammysweetsart.com/