#01 キャラおにぎり
ごはんに着色したり海苔やゴマ、チーズ、カニカマなどを貼ったりしてキャラクターを表現する
りんごをうさぎにしたり、ウインナーをタコにしたりといった遊び心が進化し、ごはんやおかずを使って人物やアニメのキャラクター、動物、行事などのモチーフを表現する弁当をキャラクター弁当、略して「キャラ弁」といいます。当初、園児の弁当用に提案されたものでしたが、対象者の幅は広がり、大人用にも作られるようになっています。1993年「キャラクターで作ろうかわいいおべんとう(ブティック社)」が出版され、2000年には作家が明記された本が初出版されました。その後インターネットの普及とともに主婦が自作のお弁当を掲載するようになりました。キャラクター弁当作りのための道具や専用の食材の販売も続き、大手食品会社だけでなく玩具会社、製薬会社、自動車会社、新聞社、地方自治体もコンテストを開催し、「キャラ弁作家」という言葉も誕生しました。2011年にはイギリスのBCCニュースに取り上げられるなど「お弁当文化」とともに「日本の食文化」として海外メディアからも関心を寄せられています。
日本キャラベニスト協会
ごはんに着色したり海苔やゴマ、チーズ、カニカマなどを貼ったりしてキャラクターを表現する
マッシュポテトやかぼちゃの茶巾など自由に形を形成できるものや、ハンバーグ、コロッケ、卵などあらゆるおかずでキャラクターを表現したもの
サンドイッチやロールパンなどに顔を付けることでキャラクターにしたもの
海苔アート…海苔をハサミやナイフ、パンチでカットすることで線や面を表現し、図柄を描く
ジャムやチョコ、トーストの焼き色で図柄を描く
熱した金属を押し、焼き色で図柄を表現する
古くから和食に伝わる飾り切りやストローなどで切り口を魅せる技法
食用色素等でキャラクターの絵を転写する
食材は弁当によって様々ですが、顔やモチーフを描くために欠かせない海苔や、小さいのに栄養もあって存在感を発揮するゴマ、パーツを固定するために使用する焼きパスタ、色鮮やかなぶぶあられ、カニカマ、赤ウインナー、好みの形にカットしやすいスライスチーズやハムなどは通常のお弁当よりもよく使用します。
何よりも注目度が高いです。人間は「人の顔」に敏感です。同じ料理の写真でも「顔」のようなものがあれば本能的に注目してしまいます。写真映えするキャラ弁はチラシや広告、SNSなどでもインパクトがあり、注目されます。地元のタウン誌やスーパーマーケットのレシピチラシなどで使用されることも多く、間接的にお教室のPRにもつながります。好き嫌いの多いお子様にむけて食への興味をもたせることができ、食育などとあわせて講座を開催している人も多いです。日本の代表的な食文化として訪日外国人の方への体験レッスンなど旅行会社からのひきあいも増えてきています。最近では高齢者の方に食の楽しみを伝える試みとしてキャラ弁が注目されていたりもします。キャラ弁があることで、自治体や企業、メディア、幼稚園・小学校などとのつながりができ、活躍の幅が広がります。
日本キャラベニスト協会は、お弁当・キャラごはんのさらなる発展を目指し設立されました。お弁当学マスター認定講座の運営を行い、お弁当やキャラ弁の仕事に携わる方を支援します。「笑顔がうまれる楽しいごはん」をモットーに、食べる人に喜ばれるお弁当やキャラごはん作り、旬や年中行事を取り入れた料理をたくさんの方に楽しんでいただきたいと考え活動しています。お弁当学マスターの方が講師として活動しやすいように、経験豊富なキャラ弁作家が監修したお教室レシピの販売を行っています。忙しい方でもサービスを活用してお教室開催が気軽に始められるようにと考えております。また、上級資格所有者であるキャラベニストマスターになると、お教室を企画することや協会ホームページ内でレシピの販売をすることもできます。
日本キャラベニスト協会(東京都足立区) https://www.kyarabenist.jp/